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■ メニュー | 補助輪はずしの道 | |
子供用自転車の補助輪をはずすことについて「ヴィサン通信94号」に掲載したところ、大反響(?)があったので、
ホームページにて詳細を紹介します。
こどもの乗り物への飽くなき挑戦にパパがひらめきました。
運動生理学に基づく支援メソッドを開発(ほとんど思いつき)!!
試してみたら驚く成果がみられました。開発者は15年程前に
自転車関連で学位(体育
学修士)を取ってはいますが。
このメソッドは、腰痛に不安をもつパパが中腰で荷台を支える
従来の方法ではキツイと感じたところから思いついたとか。
メソッド試行中は一度も荷台やサドルを支えることはありませんでした。
気が付いたら乗れてた的 驚きの方法をお試しあれ。
実践者は4歳5か月
身長110cm
体重21kg
やや大きめの生意気に
なり始めた男の子です。このメソッドに限らず、補助輪をはずすための最大効果的方法は本人が
補助輪をはずしたいと強く思っている事です。
保護者の方の暖かいご支援と、安全確保のための気配りを十分に。
――まずは―― 補助輪が付いた自転車で、ソコソコ乗れることが大切です。 ある程度のスピードを出しても、ブレーキを掛けてしっかりと止まれますか。 我が家の周辺では坂道が多いので、ブレーキを掛けながら坂を下るスピードコントロールを 覚えさせました。 |
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――自転車のサイズ―― サドルに座って、両足のつま先が地面に届く(着く)こと。 |
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――ペダルをはずす―― 両方のペダルをはずしてしまいました。補助輪は付けたままです。 両足で地面を押して、推進力を得ます。 (※1 ペダルのはずし方 コツあり) |
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※1 左右のペダルで、ネジコミ回転方向が異なります。 |
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――補助輪を少しだけ後方にずらす―― 「その3」で地面をしっかりと押せるようになったら、補助輪を5度くらい 後方にずらします。 自転車を垂直に立たせたときに、補助輪と地面との間隔がこれまでだと2cm位だったのが、 4cm位になります。 自転車に子どもが乗らなくても倒れない程度ですが、今まで以上に傾きやすさは大きくなり、 気を抜くと転倒してしまいます。 この状態で両足地面押しです。 最初はどちらかの足が地面に着いていて歩いているようですが、 慣れてくると片足ずつ交互に使って走るかのようにスピードアップできるようになります。 |
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――補助輪を取り去る―― 両方の補助輪を取ってしまいます。 自転車が倒れやすくなりました。 自転車の扱いに慣れるために、自転車には乗らずにハンドルを握って押してみます。 走ることが出来るようになったら、サドルに座ってみます。 |
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――バランスよく スーイスイ―― 「その4」と同様に、最初はどちらかの足が地面に着いて歩いているかのようでしょう。 ここで、慣れてきたら「スピードを出してみな」とアドバイスします。 片足交互歩行から、両足同時に地面を押すようになればGood!! 慣れてくると数秒間 両足を離すことができるようになります。 本人が嫌がらなければ、サドルを押してあげるとスーイスイ。 |
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――いよいよペダルをつけて―― 「その6」で、若干の下り坂を利用しました。 地面を両足で少し押すだけでスーイスイと3秒間上手に乗れました。 そこで、ペダルをつけてみました。 最初は足で地面を押さずに、ペダルを回したがり、バランスをとることが難しいようでした。 しかし、わずかな下り坂を利用して推進力を得ながら、気が付いたらペダルを回していました。 |
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■ 補助輪をはずすことの難しさ(まとめ) ■
ペダルを回すことにより、身体の重心が左右に振れてしまい、
自転車のバランスをとることが非常に難しくなります。
補助輪の役割は、この左右の振れによる自転車の転倒を防いでくれる事です。
自転車には乗れないが、原チャリには乗れる方が結構いらっしゃいます。
最終的な目的である「補助輪無しペダリング」では、重心の左右振れがとても大きいので、
その前段階として「ペダル無し足押し」(小さな左右振れ)からスタートし、
徐々に大きな振れへとすすませた事が成功へのプロセスだったようです。
このメソッドをまとめると以下のとおりです。
1. ペダルをはずした。
2. 両足で地面を押しながら推進力を得た。
3. 両足地面押しでは重心の振れが小さい。
4. 徐々にスピードを上げて、重心の振れが大きくなった。
5. 大きな重心の振れにもバランスをとれるようになった。
6. ペダリングと同じくらいの重心の振れに堪えられるようになった。
7. ペダルを付けて 「ヤッタァー」
1日目(4月29日 30分間)その1〜4
2日目(5月 3日 30分間)その5〜6
3日目(5月 8日 30分間)その7(補助輪はずれ)
(財)かながわ健康財団 健康運動指導士 京極 浩
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