

現在いろいろな原因で失明されている方はたくさんいらっしゃいますが、角膜移植手術により見えるようになる方も数多くおられます。角膜が異常になる原因はいろいろあります。先天的に濁っているばあいや、他の目の病気や怪我などが原因で白濁し、見えなくなるのです。

移植に使う透明な角膜は、亡くなられた人の眼球から得られます。角膜さえ透明であれば、近視や乱視でも、また「そこひ」のある目でも、角膜移植に使えます。伝染病の恐れで亡くなられた場合や、変死の場合は使えない場合もあります。

全ての視力障害者が、この手術によって視力を回復できるわけではありません。網膜や、神経系の病気で失明した人は残念ながら適応外です。角膜が濁ったり、変形したために見えなくなった人のみ適応です。手術の成功率は90%以上ですが、術後の拒絶反応に対する十分な治療が必要です。
公益法人財団法人かながわ健康財団 〒231-0037 横浜市中区富士見町3-1 神奈川県総合医療会館内 TEL 045-243-5021 FAX 045-243-5032
Copyright 2008 Kanagawa Health Foundation All rights reserved.